洋楽パラダイス
私が中高校生時代に流行した洋楽の曲を振り返るブログです。80年代が中心で、大学時代に流行した曲もあります。本業は高校の世界史教師


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70~80年代の英国ロックを振り返る「英国ロックの深い森の入り口」というブログもやっています。本業は高校の世界史教師。



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見つめていたい / ポリス
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 原題は「Every Breath You Take」(あなたの呼吸すべて)。ザ・ポリスの5枚目にしてラストのアルバム『シンクロニシティー』からの先行シングルで、1983年7月9日から8月27まで8週連続で全米No,1となり、年間チャートでも1位を獲得した曲です。ちなみにこの曲が1位を奪ったのはアイリーン・キャラの「フラッシュ・ダンスのテーマ」で、1位を譲ったのはユーリズミックスの「スウィート・ドリームス」でした。
  http://www.billboard.com/archive/charts/1983/hot-100

 1984年のグラミー賞で「レコード・オブ・ザ・イヤー」はマイケル・ジャクソンの「今夜はビート・イット」に譲ったものの、「ソング・オブ・ザ・イヤー」を獲得しています。この曲のヒットで、ポリスは同年のグラミーでは最優秀ポップ・デュオ/グループ(ヴォーカル入り)も獲得しました。また、『ローリング・ストーン』誌で「史上最も偉大な500曲」(2004年)で83位、『ビルボード』の「Greatest of All Time Hot 100 Singles」では29位にランクされています。
http://www.billboard.com/charts/greatest-hot-100-singles

 ゴドレイ&クレームが制作したPVも、モノクロで美的センスあふれた作品に仕上がっており、彼ら自身による「クライ」(85年)と並ぶG&Cの代表作と言っていいでしょう。




 流麗なメロディーに耳が行ってしまいますが、、歌詞の内容は別れた女性に対するストーカー的心理を歌った不気味な曲です。take・make・breakや、day・say・play・stayと韻を踏んでいる歌詞で、強い執着心がいっそう強調されているようにも感じます。なおスティングのソロ・アルバム『ブルー・タートルの夢』に収められている「セット・ゼム・フリー(If You Love Somebody, Set Them Free)」は、この曲のアンサー・ソングだとされています。ちなみにこの「見つめていたい」は、「至上最も稼いだ曲」で第8位にランクされており、スティングはこの1曲だけで、今でも1日2千ドル(年間73万ドル)の収入があるとのこと。 

  http://www.therichest.com/rich-list/the-biggest/12-highest-earning-songs-of-all-time/


 この曲が収録されているアルバム『シンクロニシティ』(プロデューサーはヒュー・パジャム)からは、「見つめていたい」以外にも「キング・オブ・ペイン」(全米3位)、「シンクロニシティⅡ」(全米16位)、「ラップト・アラウンド・ユア・フィンガー」 (全米8位)のヒットが生まれています。このアルバムを最後にポリスは解散するので、私の中では「絶頂期に解散したバンド」のイメージです。

 私が一番好きな曲は「キング・オブ・ペイン」です。ヒュー・パジャムが得意な暗めの音づくりの巧さが際だつ曲ですが、日本ではシングル・カットされていません。「キング・オブ・ペイン」の素晴らしいボカロ(巡音ルカ)がニコ動にあります。神です。









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恋におぼれて / ロバート・パーマー
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 原題は「Addicted to Love」。ロバート・パーマー8枚目のアルバム『リップタイド』(1985)からタイトル・ナンバーに続く2枚目のシングルとしてカットされ、86年5月に全米No.1を獲得した大ヒット曲です。彼の代表曲といえば、文句なくこの曲でしょう。ロバートはこの曲のヒットで、グラミー賞の最優秀男性ロック・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞しました。

 レコーディングのメンツは、ギターにアンディ・テイラー(デュラン・デュラン)、ドラムにトニー・トンプソン、そしてベース&プロデュースはバーナード・エドワーズ(ともにシック)という(ロジャー・テイラーはいませんが)パワーステーションの再演です。 ニューヨーク系ミュージシャンが多く、クールでパワフルなファンク・ロックですが、バハマでレコーディングされたせいか、リラックスした雰囲気も感じられます。もともとチャカ・カーンとのデュエットという形で制作される予定が、契約の関係で彼女の参加が不可能となり、ヴォーカル・アレンジメントだけでのクレジットだけになったとのこと。アルバムにはチャカ・カーンの名前もクレジットされているそうですが、日本盤シングルには見あたらず、ライナーでエピソードが触れられているだけです。

 この曲が全米トップに立った1986年5月3日付の「ビルボード」を見ると、2位がペット・ショップ・ボーイズの「ウェスト・エンド・ガールズ」、3位は故プリンスの「KISS」でした。「恋におぼれて」は、プリンスからトップを奪い、PSBに譲るわけですが、それにしても1986年という年は、名曲がとても多い年だったと、改めて実感。
http://www.billboard.com/archive/charts/1986/hot-100


 この曲が「忘れられない1曲」となっているのは、曲の良さもさることながら、何と言ってもPVでしょう。全員同じようなルックスでスタイル抜群の美女たちが、歌うロバートの周りでアンドロイドかマネキンみたいに無表情に楽器を演奏するというPVです。一度見たら忘れられないインパクトがあります。向かって左側の二人はミニスカなのに、向かって右側の二人は長め。4人の顔はアップになるのに、ドラマーの顔はほとんど見えない....というなんとも不思議なPV。.



 英語版のWikipediaは、この女性たちを「rather mannequin-like expression follow the style of women in Patrick Nagel paintings」と表現していますが、Patrick Nagelとは、デュラン・デュランの「リオ」のジャケットを描いたアーティストです。英語版のWikipediaによれば、PVを監督したのはTerence Donovanという柔道が得意な写真家で、出演しているモデルは、Julie Pankhurst (keyboard), Patty Kelly (guitar), Mak Gilchrist (bass guitar), Julia Bolino (guitar), and Kathy Davies (drums)の5人。いったいこの5人の素顔は?....と探してみたところ、こんなブログ記事がありました。
http://noblemania.blogspot.jp/2013/07/the-girl-in-video-addicted-to-love-1986.html
 3つのパートに分かれた長い記事ですが、5人のインタビューをはじめ2013年頃の彼女たちの写真も見ることができます。この記事で面白いのは、5人の中で唯一顔が確認できないキャシーさんのインタビュー。彼女の顔は、ロバート・パーマーに隠れてしまってほとんど確認できませんが、彼女は自分がドラマーを演じた理由を「I guess the naughty ones always get sent to the back!」とジョークを交えて語っています。それにしても、「灰とダイヤモンド」のザイン・グリフのPVに出演したり、ポール・マッカートニーと仕事をしていたとはオドロキです。ちなみにザイン・グリフ、2014年に奇跡の?来日を果たしましたが、「デヴィッド・ボウイの再来」とも言われたかつての面影は、まったくありませんでした(^_^;)
 アル・ヤンコヴィックは「Addicted To Spuds」(Spudsとはジャガイモを意味するスラング)という曲を作り、シャナイア・トゥエインはこのPVをパロディ化したPVをつくっています。



Weird Al Yankovic "Addcted To Spuds"


Shania Twain " Man! I Feel Like A Woman"

 僕のロバート・パーマーに対するイメージは、「ブライアン・フェリーになりきれなかった永遠のちょいワル親父」なんですが、 2003年9月26日、滞在先のパリで心臓発作のため客死してしまいます。ジム・モリソンと同じですね。享年54歳。ジム・モリソンは彼のちょうど半分、27歳での死でした。この曲に関わった元シック~パワー・ステーションのバーナード・エドワーズとトニー・トンプソンも、それぞれ96年と2003年に亡くなっています。





ウェスト・エンド・ガールズ / ペット・ショップ・ボーイズ

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 今や大御所となったペット・ショップ・ボーイズの初ヒット曲。86年に全米、85年に全英でそれぞれNo.1となっています(イギリスでの初リリースは84年)。無機質なシンセ・サウンドに乗った、ほとんど「喋り」とも言える呟くような歌は、ラップと違ってエモーショナルな部分を感じさせないスマートさ醸し出しています。ニューロマとは一線を画した、ユーロ・エレ・ポップの真骨頂と言えるでしょう。
  ペット・ショップ・ボーイズ(Pet Shop Boys)は、ニール・テナント(1954年7月10日生まれ)とクリス・ロウ(1959年10月4日生まれ)の2人による、イギリスのテクノ・ポップ・デュオ。虚無的なヴォーカルが不思議な魅力のニールは、音楽雑誌『Smash Hits』の記者、一方のクリスはリヴァプール大学の建築科の学生だった1981年にユニットを結成しています。キングズ・ロードの楽器店で同じキーボードに二人同時に手を出したこがきっかけとなり結成されたとか(ホント?)。奇妙なユニット名は、たまたま二人に共通の友人がいて、その友人がペットショップで働いていたことより決まったらしいです。
 この曲はデビュー曲として当初84年にEPICからリリースされましたが(カップリング曲は「PET SHOP BOYS」というユニット名をタイトルにした曲)、85年にパーロフォンがらリイシューされて(カップリングは「A Man Could Get Arrested」)世界的なヒットとなりました。
 ニール・テナントは自らゲイであることを告白しており、ヴィレッジ・ピープルの「ゴー・ウェスト」をカヴァーするなどしてますが、PSBの「哀しみの天使(It's A Sin)」のPVをデレク・ジャーマンが手がけたのも、この関係でしょう。

 PSBオフィシャル・サイト[http://www.petshopboys.co.uk/]



















テーマ:音楽 - ジャンル:音楽


KISS / プリンス&ザ・レヴォリューション

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アルバム『パレード』からのファーズト・カットで、86年の全米No.1ヒット。無駄な煌びやかさを一切排除したタイトな演奏が、打ち込みによる独特のリズムを際だたせるという、シンプルなんだけどよく聞くと実は極めて革新的という「天才、殿下」を才能をみせつける名曲。聞くヒトを引きつける不思議な魔力を持つかのような曲です。

 アルバム『パレード』は、プリンスが監督した映画『アンダー・ザ・チェリー・ムーン』のサントラという位置づけのアルバムでしたが、映画の評価は散々でした。その年の最低映画を決めるゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)で最低作品賞、最低監督賞、最低主演男優賞、最低助演男優賞(ジェローム・ベントン)、最低主題歌賞と主な賞を総ナメするほど。ただし、アルバムの方は実にいい出来です。





テーマ:音楽 - ジャンル:音楽


ホワイ・ミー? / プラネットP

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プラネットP(PLANET P PROJECT)のファースト・アルバムからのシングル曲(83年)。エレクトロニクスを駆使した宇宙空間を浮遊しているかのような独特の音作りと、哀愁を帯びた日本人好みのメロディーが巧くマッチした曲です。中心人物であるプロデューサーのトニー・カーリーは、このユニットのサウンドを「ASIA meets ALAN PERSON'S PROJEST」と表現していましたが、確かにそんな感じです。
 プラネットPはピーター・ホークを中心に、キーボード&ヴォーカルのトニー・カーリー、同じくヴォーカルのデヴィッド・トーマスの3人。この曲のヴォーカルは、トニー・カーリーです。彼はリッチー・ブラックモアのレインボーの元メンバーで、ピーター・ホークのプロデュースでソロ・アルバムもリリースしています。プラネットPは84年にセカンド・アルバム『ピンク・ワールド』をリリースしており、現在も活動中のようです。



 オフィシャル・サイト [http://www.planet-p-project.com/]