洋楽パラダイス
私が中高校生時代に流行した洋楽の曲を振り返るブログです。80年代が中心で、大学時代に流行した曲もあります。本業は高校の世界史教師


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70~80年代の英国ロックを振り返る「英国ロックの深い森の入り口」というブログもやっています。本業は高校の世界史教師。



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彼女はサイエンス / トーマス・ドルビー

彼女はサイエンス


 奇才トーマス・ドルビー唯一の全米トップ10ヒット。原題は「She blinded With Me Science」です。83年に5位まで上がりましたが、本国イギリスでは49位と今ひとつでした。なんとも不思議なことです。当時最新のテクノロジーを駆使したエキセントリックなテクノ・ポップ(共同プロデューサーとして、TALK TALKのティム・フリーズ・グリーンがクレジットされています)で、「サイエンス!」という掛け声は、92年に亡くなった英国の科学者・TVプレゼンター、マグヌス・パイクの声のサンプリングです。この曲と次の「ハイパーアクティヴ!」で、マッド・サイエンティストというイメージ(映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でクリストファー・ロイドが演じた、エメット・ブラウン博士=ドクみたいな人)が定着したトーマス・ドルビーですが、マグヌス・パイクの従兄弟であるジェフリー・パイクは、元祖マッド・サイエンティストとして有名です。なお曲中に出てくる言葉「Good heavens, Miss Sakamoto! You're beautiful!」の「ミス・サカモト」とは、アルバム『The Golden Age of Wireless』(82年)に参加していた矢野顕子(レコーディング中の81年には、坂本龍一と事実上婚姻関係にあった)のことだと言われています。

 トーマス・ドルビーは、本名トーマス・モーガン・ロバートソンといい、「ドルビー」は学生時代からのニックネームで、音響システムで有名なドルビー研究所がその由来だそうです。80年代を代表するテクノ職人で、バグルス「ラジオ・スターの悲劇」の共作者、ブルース・ウーリー(『The Golden Age of Wireless』にも参加)のカメラ・クラブを皮切りに、トンプソン・ツインズ、フォリナー、デフ・レパード、スティーヴィー・ワンダー、ハービー・ハンコックなどさまざまなセッションやツアーでその技を披露しています。あえて目立とうとしないところが彼のカッコいいところで、85年のライヴ・エイドでデヴッド・ボウイのバックでキーボードを弾いていたのがトーマス・ドルビーだった、というのは有名な話。またXTCとの交流もあり、バリー・アンドリュースの後任として名前があがったり(結局実現しなかった)、ツアーを嫌がるアンディ・パートリッジの代役としてトーマス・ドルビーでXTCのツアーを行おうという話もあがったことがあります(これも実現しなかった)。『The Golden Age of Wireless』には、アンディ・パートリッジも参加しています。またプロデューサーとしてもその手腕も高く評価され、なかでもジョニ・ミッチェルの『ドッグ・イート・ドッグ』やプリファブ・スプラウトの『スティーヴ・マックイーン』は素晴らしい作品です。

 しばらく音楽からは遠ざかっていましたが、2006年頃から活動を再開しており、近々ツアーを行う計画もあるようです。

 オフィシャル・サイト[http://www.thomasdolby.com/index.php]







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