洋楽パラダイス
私が中高校生時代に流行した洋楽の曲を振り返るブログです。80年代が中心で、大学時代に流行した曲もあります。本業は高校の世界史教師


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70~80年代の英国ロックを振り返る「英国ロックの深い森の入り口」というブログもやっています。本業は高校の世界史教師。



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恋におぼれて / ロバート・パーマー
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 原題は「Addicted to Love」。ロバート・パーマー8枚目のアルバム『リップタイド』(1985)からタイトル・ナンバーに続く2枚目のシングルとしてカットされ、86年5月に全米No.1を獲得した大ヒット曲です。彼の代表曲といえば、文句なくこの曲でしょう。ロバートはこの曲のヒットで、グラミー賞の最優秀男性ロック・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞しました。

 レコーディングのメンツは、ギターにアンディ・テイラー(デュラン・デュラン)、ドラムにトニー・トンプソン、そしてベース&プロデュースはバーナード・エドワーズ(ともにシック)という(ロジャー・テイラーはいませんが)パワーステーションの再演です。 ニューヨーク系ミュージシャンが多く、クールでパワフルなファンク・ロックですが、バハマでレコーディングされたせいか、リラックスした雰囲気も感じられます。もともとチャカ・カーンとのデュエットという形で制作される予定が、契約の関係で彼女の参加が不可能となり、ヴォーカル・アレンジメントだけでのクレジットだけになったとのこと。アルバムにはチャカ・カーンの名前もクレジットされているそうですが、日本盤シングルには見あたらず、ライナーでエピソードが触れられているだけです。

 この曲が全米トップに立った1986年5月3日付の「ビルボード」を見ると、2位がペット・ショップ・ボーイズの「ウェスト・エンド・ガールズ」、3位は故プリンスの「KISS」でした。「恋におぼれて」は、プリンスからトップを奪い、PSBに譲るわけですが、それにしても1986年という年は、名曲がとても多い年だったと、改めて実感。
http://www.billboard.com/archive/charts/1986/hot-100


 この曲が「忘れられない1曲」となっているのは、曲の良さもさることながら、何と言ってもPVでしょう。全員同じようなルックスでスタイル抜群の美女たちが、歌うロバートの周りでアンドロイドかマネキンみたいに無表情に楽器を演奏するというPVです。一度見たら忘れられないインパクトがあります。向かって左側の二人はミニスカなのに、向かって右側の二人は長め。4人の顔はアップになるのに、ドラマーの顔はほとんど見えない....というなんとも不思議なPV。.



 英語版のWikipediaは、この女性たちを「rather mannequin-like expression follow the style of women in Patrick Nagel paintings」と表現していますが、Patrick Nagelとは、デュラン・デュランの「リオ」のジャケットを描いたアーティストです。英語版のWikipediaによれば、PVを監督したのはTerence Donovanという柔道が得意な写真家で、出演しているモデルは、Julie Pankhurst (keyboard), Patty Kelly (guitar), Mak Gilchrist (bass guitar), Julia Bolino (guitar), and Kathy Davies (drums)の5人。いったいこの5人の素顔は?....と探してみたところ、こんなブログ記事がありました。
http://noblemania.blogspot.jp/2013/07/the-girl-in-video-addicted-to-love-1986.html
 3つのパートに分かれた長い記事ですが、5人のインタビューをはじめ2013年頃の彼女たちの写真も見ることができます。この記事で面白いのは、5人の中で唯一顔が確認できないキャシーさんのインタビュー。彼女の顔は、ロバート・パーマーに隠れてしまってほとんど確認できませんが、彼女は自分がドラマーを演じた理由を「I guess the naughty ones always get sent to the back!」とジョークを交えて語っています。それにしても、「灰とダイヤモンド」のザイン・グリフのPVに出演したり、ポール・マッカートニーと仕事をしていたとはオドロキです。ちなみにザイン・グリフ、2014年に奇跡の?来日を果たしましたが、「デヴィッド・ボウイの再来」とも言われたかつての面影は、まったくありませんでした(^_^;)
 アル・ヤンコヴィックは「Addicted To Spuds」(Spudsとはジャガイモを意味するスラング)という曲を作り、シャナイア・トゥエインはこのPVをパロディ化したPVをつくっています。



Weird Al Yankovic "Addcted To Spuds"


Shania Twain " Man! I Feel Like A Woman"

 僕のロバート・パーマーに対するイメージは、「ブライアン・フェリーになりきれなかった永遠のちょいワル親父」なんですが、 2003年9月26日、滞在先のパリで心臓発作のため客死してしまいます。ジム・モリソンと同じですね。享年54歳。ジム・モリソンは彼のちょうど半分、27歳での死でした。この曲に関わった元シック~パワー・ステーションのバーナード・エドワーズとトニー・トンプソンも、それぞれ96年と2003年に亡くなっています。




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