洋楽パラダイス
私が中高校生時代に流行した洋楽の曲を振り返るブログです。80年代が中心で、大学時代に流行した曲もあります。本業は高校の世界史教師


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70~80年代の英国ロックを振り返る「英国ロックの深い森の入り口」というブログもやっています。本業は高校の世界史教師。



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ブロウクン・ウィングス / Mr.ミスター

broken_wings.jpg



 Mr.ミスター2枚目のアルバム『ウェルカム・トゥ・ザ・リアル・ワールド』(85年)からの1stシングルで、2週にわたり全米No.1となりました(ちなみにこの曲に取って代わったのは、ライオネル・リッチーの「セイ・ユー、セイ・ミー」)。次のシングル「キリエ」と違って、ベースラインに導かれて始まる、暗く叙情的なメロディーラインが魅力の曲。ハイトーンながら哀愁を帯びたヴォーカルもいいですし、シンセの使い方も実に巧いです。後半のギターもいい感じです。
 この曲の歌詞は、レバノン生まれのアラブ系詩人/アーティストカーリル・ギブランの本『Broken Wings』にインスパイアされたとのこと。その後、この曲はヒップホップラッパー、2Pacの「Until the End of Time」でサンプリングされました。リリース当時の邦題は、「ブロークン・ウィングス」ではなく、「ブロウクン・ウィングス」です。

 Mr.ミスターの母体となったのは、ヴォーカル&ベースのリチャード・ペイジと、キーボードのスティーヴ・ジョージがつくっていたペイジズ(Pages)というバンド。この2人がドラムのパット・マステロットとギターのスティーヴ・ファリスを迎え、1983年にアルバム『アイ・ウェア・ザ・フェイス(I Wear the Face)』でデビューしたのがMr.ミスター(Mr.Mister)です。なおこの「ブロウクン・ウィングズ」のコンポーザーとして、リチャード、スティーヴとともにクレジットされているジョン・ラングも、ペイジズの元メンバーです。

 リチャード・ペイジはヴォーカリストとして、デヴィッド・フォスターやリック・スプリングフィールドといったポップ系から、ホワイトスネイク、サミー・ヘイガーといったHR/HM系に至るまで数多くのアーティストの作品に参加しており(AllMusicの一覧表を参照)、かつてはボビー・キムボールの後任としてTOTOに、ピーター・セテラの後任としてシカゴにそれぞれ誘われたという逸話の持ち主。リック・スプリングフィールドはアルバム『ザ・デイ・アフター・イエスタデイ』でこの曲をカヴァーしていますが、リチャード・ペイジ自身もこのカヴァーに参加しています。日本盤『ウェルカム・トゥ・ザ・リアル・ワールド』のライナーによれば、日本でも喜太郎が音楽を手がけたラーメンのCMで、リチャード・ペイジの歌が使われたことがあるとのこと。

 この曲が収められたアルバム『ウェルカム・トゥ・ザ・リアル・ワールド』からカットされた3枚のシングルのうち、2曲がNo.1、残る1曲「イズ・イット・ラヴ」も8位まで上がりました。「ウィー・アー・ザ・ワールド」がなかったら、グラミー賞を受賞していたでことしょう。
 
 Mr.ミスターは87年に3枚目のアルバム『Go On...』をリリースしましたが、シングル「サムシング・リアル」は29位までしか上がらず、以後カットされたシングルは、100以内にもはいらなかったようです。その後ギタリストのスティーヴ・ファリスが脱退、一時的に元イエスのトレヴァー・ラヴィンが在籍した時期もありましたが(これは『ウェルカム・トゥ・ザ。リアル・ワールド』のプロデューサー、ポール・デヴィリアーズが、イエスの『90125』ツアーでミキシング・エンジニアだったという人脈によるもの)、グループはセッション・ギタリストを迎えて4枚目のアルバムのレコーディングに着手します。しかしこのアルバムは結局日の目を見ることなく、Mr.ミスターは解散。お蔵入りとなった作品のうち「Waiting in My Dreams」という曲が、2001年にリリースされたベスト盤に収録されています。

 バンドの解散後、メンバーはソロ活動にはいりますが(Wikipediaの記事を参照してください)、中でも興味深いのがドラマーのパット・マステロットの活動。彼については、別の機会に検証したいと思います。









リック・スプリングフィールドの「ブロウクン・ウィングス」




2pac ft Mr. Mister - Broken Wings (Until the end of time)







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